†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
今まで気が付かなかったけど、3人掛けのソファには1人先客がいて
長い脚を組んで、男子生徒が座っていた。
彼は、眠っているのか目を閉じ微動だにしない。
ただ艶のある漆黒の髪と端正な顔から、かなりイケメンなのだろうと思う。
「これで、平気?」
桐生颯斗さんは、窓を背にしその場に軽く腰掛けた。
「・・・ありがとうございます。」
「まぁ、立ち話もなんだし座って。」
薄く微笑み、目の前の彼が座っているソファをさした。
私は、彼を起こさないように向かい側の一人掛けのソファに座ろうとしたら
後ろからヒロが「お前はあっち」と彼の横に座るように促す。
「でも・・・」
「座れば?」
どうしたものか・・・
折角気持ち良さそうに寝てるのに、起こしちゃ悪いしなぁ。
戸惑っていると、ソファの方から声が聞こえた。