†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子


その直後、瑞姫を中心に風が巻き起こり

白い光が瑞姫を包み込んだ。




「なんだ、これは・・・っ、ギャッ・・・」




千景も予想していなかったのか

一番瑞姫の傍に居た彼女は、慌てて目に手を当てるも

光をまともに見てしまった。

その所為で、正常な判断が出来なくなったのか

その場で目を覆ったまま蹲り離れようとしない。



瑞姫を包んでいた光は徐々に治まり

辺りが静まり返った頃、凄まじい風が巻き起こった。

それは急速に拡大し、あたりを包み込んでいく。



一瞬何が起きたのか分からず、その場に居たヴァンパイア達も

騒然としはじめ我先にと城外へ逃げ始めた。

瞬間移動が出来るはずなのに、それも忘れるほどに

動揺しながら。


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