†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子


白夜の目線を追う様に、冬夜は目線を突風の中心にいる瑞姫に

目を落とす。

冬夜は、白夜の力によって上空に逃げ延びていた。




「力を使い果たすまでって、それって・・・」

「・・・・・・。」

「なぁ、親父。ハッキリ言えよ、瑞姫はどうなるんだよっ!」

「・・・彼女は・・・死ぬ。」




白夜の言葉に息を飲む。

冬夜は彼の発した言葉が信じがたくて、彼の横顔をみる。

けれど、白夜は真剣な表情で一点を見たまま動かない。

それが真実だと言わんばかりに。




「・・・死ぬ?・・・瑞姫、が・・・」




呆然とする冬夜。

冬夜の脳裏に、瑞姫に出逢った幼い頃や

彼女の笑顔、彼女が生徒会室に初めて来たころの様子が

浮かび上がっては消えていく。

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