†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
その声は、あきらかにヒロでも颯斗さんでもなくて・・・
颯斗さんと言えばニコニコ微笑んでいるだけで何も言っていないし。
声がした方にゆっくり目を向けると
さっきまで寝ていたはずの男子生徒が、いつの間にか起き
私を見据えていた。
アメジストのような、深い紫の瞳。
とても綺麗・・・。
「冬夜、そんなに睨んじゃ瑞姫ちゃんが怖がってしまうよ。」
「別に俺は・・・」
紫の瞳を、私から颯斗さんに向ける。
視線が外れたことで、なんだかホッとした。
そこへ、カチャッと扉が開き男女の生徒が部屋に入ってきた。
「あっれ~?まだ、話進んでないのぉ~」
「あらら。ほんと・・・」
それは、銀髪の男の子と女の子で―――――――――