†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
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「待たせたな。さぁ、始めようか」
「何処に行ってたんだよ」
「ちょっとな。覚悟は、出来たか?」
「そんなの聞くまでもねーよ。」
ジッと瑞姫が居る風の中心を見つめる。
その瞳には、迷いや恐怖は感じ取れない。
「手筈通り、私があの空間を切り裂く。だが、私の力を以ってしても切り裂けるのは一瞬だ。良いな、迷わず突っ込め。」
「分かってるよ。」
「何としても、瑞姫を助け出せ。」
「言われなくても、そうする。それよりも、あんた一人で大丈夫なのかよ。」
「なめるなよ、これでも現役の王だぞ。それに・・・そろそろだな。」
「?」
白夜の言葉の意味が分からず、眉を顰めると
冬夜のいる上空よりも少し下の方で、空間の歪みを感じた。
一瞬緊張が走ったが、それが馴染みのあるもの達の気配だと感じて
ホッと安堵する。