†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
第25夜.事実 ≠ 真実
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天蓋付の真っ白なシーツが掛けられたベッドに
横たわる、青白い顔をした瑞姫。
そのベッドに寄り添うように、冬夜はずっとその場所を動かない。
「瑞姫・・・・・・いい加減、目を覚ませよ。」
その言葉に答えが返ってくることは無い。
ただただ、深い眠りについている彼女。
キュッと眉を顰め、切ない顔を浮かべて冬夜は瑞希の頬や
額をそっと撫で軽く触れるだけのキスを一つ落とした。
コンコン・・・
「何だ?」
「入るよ。」
冬夜が答えると、カチャッと静かにドアを開け
颯斗がトレイを持って顔を出した。