†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子


そう諭された数日後、咲耶さんは離れに移り住み

白夜さんから離されることになったらしい。

そしてある夜衝撃的な言葉を咲耶さんから聞かされた。




「あなた。おそらく私はもうじき千景の手によって殺されるわ。」

「そんなバカなっ。そんな事俺がさせない!」

「いいえ、あなたは千景に逆らってはいけません。ですが・・・殺されるなら、あなたの手でこの命奪ってください。」

「咲耶・・・そんな事。俺が出来ると思ってるのか?」

「あなただから、お願いしたいのです。私の最期の我儘を聞いては下さいませんか?」




咲耶さんは、白夜さんの手を両手で握りしめ懇願した。

白夜さんは咲耶さんに頼まれると、断れない事を知っている筈なのに。




「ヤダ。俺は、お前を失いたくない。」

「お願い、あなた。あなたには、まだやるべきことがある筈です。この魔界の為にも、千景の本当の狙いを突き止めて下さい。」

「咲耶・・・」

「あなた、愛しています。後の事、お願いしますね」



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