†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
「そぅそぅ、バカ城は頭悪ぃからね~」
「ざけんな、てめぇ。」
今まで壁に背をもたれさせ腕を組んでいたヒロが
紅寧さんの言葉に反応し、威嚇する。
それに応戦しようとするためか、紅寧さんはサッと立ち上がり
両手を前に出し構える。
「こらこら、二人とも止めないか。」
「――っ」
「はぁ~い」
颯斗さんの声で、二人とも言い合うのを止め紅寧さんはソファに座りなおす。
ヒロも、颯斗さんには反抗しないのか
チッと小さく舌打ちしながらも、また壁を背にもたれ掛る。
「すみませんね。二人とも根は良い奴なんですが、ね。」
と颯斗さんはため息を1つ吐いた。
なんとなく、気苦労が絶えない感じが伝わってくる。
大変ですね、副会長さんも――――――――