†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
俺は、左目を手で覆い蹲る。
全てが千景の勘違いで始まり、あんなにも大切な人たちが命を落としていった。
「・・・はやと、さん・・・泣かないで・・・」
「「「「「ッ!!」」」」」
久々に聞こえたその声の主に、みんなの視線が集まる。
冬夜も、その腕に抱えているその人の顔を覗き込む。
「瑞姫?」
「冬夜。冬夜も、なんで泣いてるの?」
「っ・・・泣いてない。泣いてなんか、ない。」
冬夜は、頬を伝う涙を隠す様に
瑞姫ちゃんの肩口に顔を埋めて、涙をぬぐった。
「みんなも、なんでそんなに驚いた顔してるの?」
「姫っ!」
「姫ちゃんっ!!」
「っ、ひゃっ!?」