†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子



「蒼生、紅寧。そろそろ離してあげてよ。瑞姫ちゃん、起きたばかりだから。」

「そうだね。姫ちゃん、何か食べたいものない?」

「姫。飲み物は?何か、飲みたいものない?」

「・・・ぁ・・・ん、大丈夫だよ。二人とも、ありがとう。」




双子の言葉に、一瞬戸惑って冬夜の方を見ていた彼女。

それに気が付いたのか、白夜さんがゆっくり腰を上げ

俺に耳打ちした。




「桐の坊。話があるなら、いつでも部屋に来ると良い。私は仕事に戻る。」

「はい。ありがとうございます。」

「瑞姫。冬夜を頼むぞ。」

「え、あ、はい。」




白夜さんは、瑞姫ちゃんに声を掛け

滅多に見せない笑顔を見せて、部屋から出て行った。



さて、俺達もそろそろ部屋をでようか。

きっと彼女は喉が渇いている。

それに、冬夜もきっと・・・・



冬夜に視線を投げ、それを受け取った彼が頷いたのを見て

俺は双子とヒロを連れて、部屋を後にした。

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