†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
「は、ぁ・・・」
「このまま、シてもいい?」
「とう、や?」
「欲しい・・・瑞姫が。瑞姫の全てが欲しい。」
どうしてだろう。
瞳は紅く輝いていないのに、瞳に炎が灯ったみたいに
赤く温かなものが見える気がした。
なんだか、それが嬉しくて
本気で私を欲しいと言ってくれる、彼が愛しく感じて
思わず自分から彼の首に両腕を絡ませた。
「うん。私も・・・冬夜が、欲しい。」
「クスッ・・・それって、俺の血だけ?それとも俺自身?」
「もちろん。あなたの全てが欲しい。」
ちょっと意外、みたいに一瞬だけ目を見開いた彼だけど
直ぐに、妖艶が笑みを浮かべて私の視界いっぱいに彼の顔が近づいてくる。