†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
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心地よい微睡の中で
温かな冬夜の腕に抱かれてベッドで寄り添う。
「瑞姫。どこから話を聞いていた?」
「何の話?」
「さっきの・・・お前、颯斗が泣いてるって言ってただろ。」
少し気怠い体を動かして、冬夜の顔を見上げる。
けれど、見るなと言わんばかりに
冬夜は私の額に唇を当てて阻止した。
「良くわかんない・・・けど、雰囲気というか気配って言うか。ずっと、冬夜の優しくて愛おしむような感じはあったの。だけど、緊張した雰囲気に変わって。そしたら、誰かが悲しむような感じがしてね・・・もう誰にも悲しい思いはして欲しくないって思って目を開けたら、そこに颯斗さんがいたから・・・だから、ね。」
「もういい。分かった。」
「ねぇ、教えて。何の話、してたの?あ、そう言えば。お父さんと和解したの?さっき、居たよね?白夜さんね、私を助けてくれたんだよ。でね・・・」
「もう、それ以上ほかの男の名前呼ぶな。」
「ん、でも・・・ぁん・・・」