†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
「さて、話を戻して・・・後は僕と冬夜ですね。」
僕のことは、今朝も会いましたしご存じでしょうから
と前置きして、私の横に座る黒髪の男子生徒に目を落とした。
「彼が、生徒会長の黒崎冬夜(くろさき とうや)です。君をココに呼んだ張本人でもあります。」
「え・・・」
颯斗さんじゃなくて、この人が??
なんで?
「お前には、学園の薔薇になって貰う。」
は?学園の薔薇って・・・あの、ミスキャンパス的存在の??
なんで、私??
綺麗でも、可愛くもないのに・・・。
「・・・嫌です、お断りします。」
「お前に拒否権は、無い。」
冷たく抑揚のない声で告げる、冬夜さん。
私は驚きのあまり、瞬きをするのも忘れて彼をジッと見つめた。