†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子


なによ、なによ。

これでも、みんなと同じヴァンパイアなのに。

みんなと・・・仲間と初めての学校行事なのに。



冬夜の言葉にショックを受けて、その場で俯き

ギュッと拳を握った。




「まぁまぁ。冬夜、瑞姫ちゃんも楽しみにしているみたいだし何かしてもらおうよ。」

「どうしても、したいのか?」

「うん。」

「・・・はぁ、分かった。ただし、何かあったら直ぐに俺を呼ぶ事。いいな?」

「うんっ。ありがとう、冬夜。」




嬉しさのあまり、隣に座っていた冬夜に

飛びつき抱きつく。

そんな私に、少し苦笑しながら

ぽんぽんと頭を軽く掌で叩く冬夜。



渋々与えてくれたのは、蒼生くんと同じ保健係。

と言っても、怪我をするのは人間だけだから

その怪我を手当するのが私。

そして、人間の血に集まるヴァンパイアを阻止するのが蒼生くんの役目。




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