†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子


そして、あのことを口にした。

俺の考えが当たらないように。

最悪の事も考えないわけではないけれど、瑞姫を守るためにも

知っておいて欲しいから。




「あのさ・・・来月、瑞姫のクラスに転校生が来るんだ。」

「え、こんな時期に?」

「ん。だから、浮気するなよ。」

「浮気なんて、しません。」

「ん。信じてる。」




彼女の首元に、チュッとキスを落として再び抱きしめた。

” 浮気 ” なんて言ったけど、そんな事気にしてない。

ただ、自覚して欲しい。

自分は襲われる可能性があるってことを。

まだ終わってないって事を。



颯斗は、ソイツは人間だと言った。

でも零士に操られている可能性だってある。

スポーツ大会の件もあるし気を付けておかないと。

瑞姫に何か仕掛けようものなら、零士ごと引きずり出して

始末してやる。

彼女を傷つけるものは、誰であっても許さない。


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