†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子



「お前の血は、他者に力を与えられるのだろう?」

「そんな訳」

「ない、よな。」

「え・・・」

「知ってるさ。俺達が、お前らの村に初めて行ったんだから。」




え・・・今、なんて。

私たちの村に、初めて行った?

零士さんは、知ってる。

じゃなんで、私を狙うの?




「私の血が、力を与えるものでは無いと知っているなら、何故私を呼んだの?」

「・・・こっちへ来い。」

「どこへ行くの?」

「来れば、分かるさ。」




零士は、目を伏せ一瞬表情を暗くしたが

次に目を開けた時には、そんな気配はなく凛とした姿で

この部屋から出ようとした。




「零士、何処へいくの?」


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