†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
出来ますとも、これくらい。
ほんっと感じ悪い。
もうちょっと、他に言い方ないのかな。
ムカつきながらも、彼らの後を追う為に
力を使って、水面を歩いて行く。
薄暗い洞窟を歩いて行くと、奥に少し開けた場所があった。
そこは、一面氷で敷き詰められた空間。
中心には、大きな氷柱があった。
「っ、千景?」
その氷柱の中には、眠るように目を閉じた千景の姿。
その姿に、零士は少し哀しそうな瞳を向け
じっと見つめている。
「どうして、こんな・・・」
「目覚めた時、俺は氷に閉じ込めておくことしか出来なかった。」
「え?」
「子供の身体じゃ、生気を吸う事は出来ても与えることは出来ない。」