†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
「返事は、後で・・・」
「いいわ。私も千景を助けたいもの。」
「いい、のか?」
零士は、驚いたように目を大きく見張る。
けれど少しホッとしたようにも見えた。
「ええ。あの離れも好きに使てくれて構わないわ。ただし・・・」
「ただし?」
「慶仁さんや、雪乃さん達には手を出さないって、約束して。」
「・・・分かった。」
零士や千景は、白夜さんや冬夜達も探しているだろう。
だからどこかに匿う必要はある。
けれどさっきの雪乃さんや、いまだに姿を見ない慶仁さんの事を考えると
心が痛む。
「学園に居る時には、紫貴が俺の要件を伝える。」
「紫貴も、あなたが操っているの?」
「失礼だな。俺は、この人を尊敬している。操られている訳じゃ無い。」