†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
そうして、なんとか学校の案内をすることが出来て
蒼生君たちにも怪しまれずに、ふたりっきりになれた。
「あんた、バカ?」
「は?!」
「あんな分かりやすい、嘘。吐かないでくれる?」
なにを言うかと思えば、教室での態度とこの差は何なの?
本当に、いけ好かないヤツ!
「だって、こうでもしないと話できないでしょ?私の周りには、蒼生君たちがいてくれるんだから」
「あんたが、ひとりになりたいって言えば離れてくれるんじゃないの?」
「そんなこと・・・」
言えるわけないでしょ。
だって、いつも私を守ってくれているんだもの。
人間の時も、ヴァンパイアになった今でも・・・やっぱり私を狙う人はいるんだから。
まぁ、一番狙いそうな人は、今目の前にいるんだけどね。
「バレるときにはバレるし・・・一番いいのは、誰かをこちらの仲間にすることだな」
「誰かを仲間に・・・」