†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
Tシャツにブラックジーンズといったラフな格好の彼。
じわりじわりと近づき、なぜか嫌な笑みを浮かべている。
「・・・近づかないで。」
「ふふ、怒った顔もいいね。」
ヒュッと風が吹いたかと思うと、いつの間にか彼が目の前まで迫っていて
私の髪を一掬いすると、匂いを嗅ぐように鼻に近づける。
気持ち悪い。
背中がゾクッとするくらい、嫌悪感が襲う。
「離して。」
「いい匂い・・・だけど、君の方がもっと甘くて香高いね。」
すると、いきなり首筋に鼻先を近づけた。
逃げようと後ずさるが、左腕を掴まれて逃げられない。
さっきから、いい匂いとか訳分かんない。
なんなの、この男。
「嫌・・・離してっ。」