†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
シャン!!
右手に持っていた、神楽鈴を思いっきり振ると
男は驚いたのか一歩後ろに飛びのいた。
「おっと、危ない。巫女姫につけられた傷は、治らないらしいからな。」
何を言っているんだろう。
目に見える傷は、いつかは必ず治るのに。
私は普通の人間・・・だから、私がつけようと誰がつけようと
変わらないはずなのに。
それも巫女姫という噂についたものだろうか。
どちらにせよ、この男は危険だ。
さっきから、頭の中で赤信号が点滅しているみたいに
警鐘が鳴り響いている。