†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
第5夜.学園の秘密
今、間違いなく彼の瞳は赤く輝いた。
紅く光る双眸。
どこでだろう。昔、見たことがあるような・・・
懐かしいような・・・新月の時とは違う、胸のざわつき。
この気持ちは、一体なに?
「冬夜さん、どうしてココに?」
「お前は、一体何をしているんだ?こんな夜遅くに、たった一人で。襲われたいのか?!」
「ごめんなさい・・・でもっ」
「でも、なんだ?!」
すごい剣幕で、私を怒鳴りつける。
こんなに怒られたことがなくて、どう言ったらいいのか分からなくて
ただ俯いていた。
聞きたいことは、沢山あったのに・・・。
「新月の夜は、嫌いなんです・・・」
「・・・。」
「一人で、居たくないんです。」
「だったら、俺を呼べ。」