†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
だから、フルフルと首を振って「嫌じゃない」と言った。
すると冬夜さんは、薄く笑って何も言わず部屋の中に入っていく。
私も中に入ると、置かれている家具に目が惹きつけられた。
オリエンタル調で、色は黒で統一されている家具。
シンプルにベッドとテーブル、そしてソファが一脚。
それ以外は、この部屋には無かった。
冬夜さんは革張りのソファに座り、長い脚を組んで私を見つめる。
「座れ。」
自分の隣の場所を、ポンポンと叩いて
ココに座れ、ということなのだろう。
一瞬躊躇ったけれど、他に座る場所もないし
大人しく、それに従った。
「で、何が知りたい?」
「っ・・・教えてくれるの?」