†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
私は、冬夜さんの方に身体を向けて
真意を探ろうと、彼のアメジストの瞳を覗き込むように見つめた。
「あぁ。ある程度は、な。」
「じ、じゃぁ・・・さっきのあの男は、何?冬夜さんは一体何者?それから・・・」
「待て。落ち着け・・・」
私の両肩に手を掛け、クスッと笑いながらそう諭す。
とても綺麗な笑みで一瞬、トクンと心音が跳ねた。
「は、はぃ・・・」
「今日の事だが・・・あいつは、ヴァンパイアだ。」
「ヴァン、パイア?・・・あの吸血鬼?」
「そうだ。あいつだけじゃない。この学園の殆ど・・・特Aクラスは、全てヴァンパイアだ。」
嘘・・・なんで?
特Aクラス、全員がヴァンパイアなのだとしたら
半数以上はヴァンパイアという事になる。