†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子



「バカか。普通の人間には、見えねーよ。俺達にだけ分かる印だ。知ってんだろ?俺達のこと。」

「俺達って・・・ヴァンパイアの事?」

「バカ、でっかい声で言うんじゃねーよ。」

「でっかいって・・・普通に話してただけでしょ。」

「お前ね。この学園には、普通の人間もいんの。俺達のこと知られたら、マズいだろ?」




あぁ、確かに。パニックになるかもね。

でも、中にはイケメンの男の子に血を吸われるなら・・・

なんて考える子もいたりして。




「はぁ~、お前さ。冬夜に迷惑かけんなよ。」

「別に迷惑なんて・・・だいたい、学園の薔薇って何するの?」

「知らないのか?学園の薔薇っていうのは、その・・・冬夜の恋人って事だ。」

「コイ、ビト・・・」




嘘―――――っ!!!

知らない。聞いてない。

恋人なんて、そんなの聞いてないっ!!



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