†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
紅寧さんとヒロの口喧嘩を見つつ、私の隣に座った。
「隣に、居るだけでいいの?」
「うん。」
サファイアのような澄んだ青い瞳が私を映す。
それを見ていると、なんだかそれで良いんだと思えてくる。
「そっか、それでいいんだ。」
「まぁ、それが結構大変だったりするんだけどね。」
「え、大変?・・・それは、どういう」
意味か聞こうとしたら、私と蒼生君の間に体を割り込ませ
紅寧さんが飛び込んできた。
「ちょっとぉ、なに独り占めしてんのー。」
「別に独り占めになんてしてないだろ。ほら、姫が困ってるでしょ。」
いや、困ってるというか・・・ビックリしたというか。