†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
ふふふ・・・あははは・・・
なんだか、可笑しい。
私の周りが、こんなに騒がしいのは初めて。
「姫が、笑った・・・」
「うわっ、貴重・・・」
皆がなぜか、声を出して笑う私を凝視して動きを止めた。
けれど私は笑いを止めることが出来なくて・・・
「お前ら、何してる?」
そこへ、不機嫌な顔をした冬夜さんが現れた。
私は目尻に浮かんだ涙を拭いながら、彼の方を見上げる。
「と、冬夜さん」
「・・・お前、その笑った顔の方がいいな。」
と優しく目を細め、私の頭に大きな手を乗せた。