†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
ん?その笑った顔?・・・何のことだろうと不思議に思いながら
頭に乗せられた手が気持ちよくて、目を閉じる。
彼の手は、少しひんやりしていて気持ちがいい。
「うわっ、これまた貴重・・・」
「流石、学園の薔薇。」
紅寧さんと蒼生君が、私を冬夜さんを見てそう呟いた。
ん?なんか忘れているような・・・・
学園の薔薇・・・っ、そうだ。思い出した。
「冬夜さん。」
「ん?」
「学園の薔薇って、冬夜さんの恋人ってことなんですか?」
「そうだな。」
表情を変えず、平然と答える冬夜さん。
いやいや、何故そんなにも涼しい顔が出来るんでしょうか?