†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
第7夜.赤い月
その日から、私は放課後になると生徒会室に行くようになった。
そして、座る場所はいつも冬夜さんの隣。
何をするってわけじゃない。
冬夜さんは基本、本を読んでいるか寝ているかのどちらかだったりするから
それを邪魔しないように、私も本を読んだりしている。
颯斗さんや蒼生君たちがいる時は、話をしたりお茶したりするけれど。
でも、私は冬夜さんとの静かな時間が好きだ。
「んじゃ、そろそろ帰ろっか。」
そう言ったのは、蒼生君。
学園の薔薇になってから、必ず送り迎えが付くようになった。
殆どは同じクラスの、蒼生君か紅寧ちゃんなんだけど。
二人とも都合が悪い時には、ヒロや颯斗さんが来てくれたりする。