†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
寮までの道のりを、夕陽を背に歩く。
冬夜さんは、何も話さない。
手を繋ぐこともなく、ただ隣を一緒に歩いてくれる。
周りからは、冬夜さんに対して溜息交じりの声援だったり
囁きだったりが絶えず聞こえる。
やっぱりカッコいいし、モテるよね。
ちらりと、隣を歩く冬夜さんの顔を見る。
鼻筋も通っていて、色白で綺麗な顔をしている。
それにしても、ヴァンパイアって綺麗な人が多いような。
冬夜さんにしても、颯斗さんにしても
あ、ヒロも黙っていれば長身でそれなりにカッコいいし。
「着いたぞ。」
「あ。ありがと。」