†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
気が付けばいつの間にか、寮の前についていた。
「冬夜さん、今日は何で・・」
「冬夜。いい加減、“ さん ”付すんの止めろ。」
「あ・・・」
「金城の事は、ヒロって呼んでるくせに・・・なんで、俺は・・・」
なんて、小さな声で呟く。
何故かそれが、妙に嬉しくて彼の顔を覗き込んだ。
すると見られたくないのか、顔を背ける冬夜さん。
あ、耳が赤い。照れてる、のかな?
「と、冬夜。今日は、ありがとう。」
「・・・あぁ。」
勇気を出して、呼び捨てすると
彼は振り向き満足げに、口角を上げて微笑んだ。