†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
ギュッと、左胸を掴みその場に蹲る。
颯斗さんだけでも、逃げられますように。
っ、はあああぁぁぁぁっ!!!!!!
私の身体が一瞬白い光りに包まれ、その光が円を描くように拡散していく。
その光を追うように、凄まじい風が周囲に広がっていった。
風は半径100メートルの生きとし生けるものを薙ぎ払い
生い茂った木々は、幹を残し全て散り
草木は枯れ、私の傍にいたヴァンパイアの彼の姿は跡形もなく消えていた。
ははっ・・・私こそ、化け物だ・・・
意識が暗闇に囚われる瞬間、目の前の光景をみてそう思った。