†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
冬夜は、ベッドから離れソファに座りなおした。
俺はそれを目で追うように見つめる。
「まぁ、今ではある程度は制御出来ているみたいだがな。」
「じゃ、なんでこんなことに。」
「・・・多分、俺の所為だな。」
「冬夜、まさかわざと?」
冬夜は何も言わず、目を伏せる。
それは肯定という意味で。
「なんで、そんなこと。」
「あいつは、理解しなければいけなかった。俺達が、人の血を啜り生きるヴァンパイアだという事を。」
「そんなことをしなくても・・・」
「本当の意味で分かって無かったさ。だから・・・」
「もしかしたら、違う意味でショックを受けたかもしれないよ。」
「?、何のことだ?」
本気で何を言っているのか分からない、といった顔の冬夜。
瑞姫ちゃんが不憫でならない。
起きたら、ちゃんとフォローしておこう。
それにしても、彼女の力。生と死か。
こんなところで再び出会うなんて、皮肉だな。