†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
暫くして、ドアがノックされ
紅茶セットを持った颯斗さんが入ってきた。
「目が覚めたんだってね。具合はどう?」
「ご心配おかけして、スミマセン。でも、本当に良かった・・・生きていてくれて。」
「あの時、瑞姫ちゃんに逃げろって言われなければ危なかったけどね。」
「ごめんなさい。巻き込んでしまって・・・」
両手をギュッと握り、俯く。
そんな私の前に、ミルクティが入ったカップを
ソーサーに乗せ差し出してくれた。
「そんな顔しないで。俺は、助かったんだから。」
「はい・・・。」
「でも、驚いたよ。君にあんな力があるなんて。」
あ、そうだろうな。
カップを受け取り、膝の上に置き考える。