†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
そうなんだろうか。
もし、冬夜がそう思ってくれているのなら嬉しい。
「瑞姫ちゃんは、冬夜の事が好きなんだね。」
「え、好き?・・・」
「そう。好きだから、相手の一挙一動に心が動かされる。相手の為に何かをしてあげたいって思うんだ。」
好き・・・そうなのかな。
確かに、冬夜さんが笑えば私も嬉しくなるし
不機嫌な顔をしていれば、何かしてしまったのかと不安になる。
「瑞姫ちゃん。冬夜に、自分の気持ち伝えてみたら?」
「そ、そんなこと出来ません。」
「何故?きっと、喜ぶと思うんだけど。」
「颯斗さんは、見たじゃないですか。あんな恐ろしい力を持った私が・・・」
すると手を顎に置いて、少し考え事をしていた颯斗さんが
ニコッと微笑んで私に手を差し出した。
「ちょっと、散歩しに行かない?」