本物の愛をちょうだい。
「もう!!
ユッキー、何ウジウジしてんのよ!!
美亜は美亜じゃない。
愛人の子だろうが元カノと血が繋がってたってあの子はあの子で生きてきたのよ。」


そうだ。


美亜は美亜で生きてきた。


美亜には俺の事情なんて関係ない。



「美亜ちんは、オーナーを信じてた。
オーナー、アンタが迎えに行ってやんなきゃ美亜、どうにかなっちゃうよ。
アンタが居場所与えたんじゃん。」


そうだ。
アイツにとって此処が居場所。


で、アイツの心に踏み込んだのも俺だ。




俺がアイツに居場所を与えた。


その居場所からアイツが消える必要はない。



のぞみの事は関係ないよな。



俺は店を飛び出した。




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