本物の愛をちょうだい。
ヒヨリ。


「何の用?」


「へえ~ほとんど変わってないんだあ~」


警戒するアタシに構わず
部屋にズカズカ入っていく。


「何、勝手に入ってんの?」


「本当、ムカツク。」


「はあ?」


「いいもの見せてあげる。」


「……。」


「これ見てよ♪」


そう言われて見せられたのはアルバム…


これ…オーナー?

と晴樹さん。


ハハッッ。ふたりとも若い。

しかも金髪で真面目な高校生ではないな。



この人…


アタシにそっくりの
制服をきた女の人。


……ッッ。


オーナーとふたりで写ってる。


オーナーこんな顔して…


ふたりはものすごく
ラブラブカップル…



「これ、アタシのお姉ちゃん。そして隣は雪夜よ。」


ヒヨリのお姉ちゃん。


ということは…
アタシとも血がつながっている。



< 123 / 283 >

この作品をシェア

pagetop