本物の愛をちょうだい。
夜。
バイトが始まった。


「美亜、お前の仕事は接客だ。客には愛想よくしろよ~。」


「わかってまーす。」


「ちゃんと笑顔でな。」


「へいへい。」


「じゃ、後は龍か清に教えてもらえよ。
酒に関しては、翼に聞け。翼はバーテンだから。」


「へーい。」


「美亜ちーん、わかんないことあったら何でも聞いてよ~♪俺が手取り足取り教えたげる。」


「龍には頼まない。」


頼りなさそーだし。


しばらくして、
カランカランとドアが開いた。

「「雪夜~来たよ♪」」


オーナーの客か?

派手な服装の女ふたり。

「おー、零と広美か。
ふたりとも久しぶりだな~。
もう来ねえかと思ったぜ~。」


「寂しかった?」


「かなりな~。」


さすがオーナー。
客を乗せるのがうまい。


「ちょっと生意気娘!
これふたりに出してちょうだい。」


翼が酒を作った。
まだ頼んでないのによくわかったな。


「あのふたりは、いつもこれから飲み始めるのよ。
ゆっきーのオリジナルカクテル。」


ふ~ん。
ピンクであのふたりが好きそう。


「じゃ、これ持って来まーす。」


「生意気娘!頼んだわよ。」


「ラジャ。」


てゅか…名前生意気娘だし。


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