本物の愛をちょうだい。

雪夜とのぞみ

実亜と晴樹が…付き合った。



そう聞かされた時、
俺は心に穴が空いたみたいだった。



「ユッキー!!
大丈夫!?」


「何が?」


「顔色よくないわよ!?」


「そうっすよ。
雪夜さん、晴樹さんと何かあったんすか!?
昨日晴樹さんのとこ行ってから変っすよ!」


確かに…
最近よく眠れないし…


実亜が居なくなってから…


「実亜が…」


「実亜!?
見つかったんすか!?」


「ああ。
晴樹のとこにな…」


「晴樹ちゃんのとこ!?
一体ッッ…。
まさか!?付き合ったの!?」


「ハハッ…正解だ。」



「…でも実亜は晴樹さんが好きじゃないって…」


「まあ、晴樹が面倒見てくれりゃいいんじゃね!?」


「ちょっとユッキー!!
それでいいわけ!?」


「いいだろ。」


いや…よくない。



よくないけど、
俺は向き合わなきゃならない。




ちゃんと…




じゃなきゃ傷つけるから。




実亜を…




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