本物の愛をちょうだい。
放課後。

晴樹の族…【青炎セイエン】
の倉庫に行くのが日常。


ま、俺は族じゃないけど
晴樹とは幼なじみだから
それに免じて出入り自由ってわけ。


「よ!晴樹!」

倉庫に行くと、ソファーに座る総長さんがいた。

ガキん頃は俺のがケンカに強かったのに…

今じゃ、誰もが恐れる
総長だもんな…



「おお!遅かったな。
また女とヤってたんじゃねーの?」


「いいや…
最悪な事に、補習~
授業日数がヤバイんだと。」

「さぼりすぎなんだよ。
今日なんて一回も授業出てなかったろ。」


「ああ…
考えごとしてた…」


柴崎 のぞみの事が気になってな。



「考えごと?
お前みたいなバカでも考える力あんだ!?」


「ふざけんな!
俺だって考えごとくらいあんの~!!」


失礼なやつだぜ…


「で?
一体なんのこと?」


「今日な、さぼってたら柴崎のぞみに会った。
つか、お前も会ってるんだろー?」


「ああ、あのお嬢様か…
アイツ、お前とおなじクラスだろうが…」


「知らなかったんだよ…」


「やっぱりお前バカだろ~。柴崎のぞみっていやぁ、知らねえやつは居ねえだろ。」


「なんだよ…有名人か?
芸能人とか?」


「ブァアアカ!!
柴崎グループって聞いたことねえ?」


「あ~なんか金持ちなんだっけ?」


「まあ…金持ちっちゃあ金持ちだな。
柴崎グループは、今の日本を支えてるっていっても過言じゃねえ。
トップの企業なんだよ。」


アイツそんなお嬢様なんか!!

そんな奴がタバコに興味もって、しかもさぼったりって!


おかしな女…



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