本物の愛をちょうだい。
その日から、晴樹とのぞみ3人でいることが多くなった。



「晴樹くーん!!
これ、借りてたジャージ洗って来たから返すね。」


昼休み、屋上で過ごすのが日常。



のぞみは、何の悪びれもなく晴樹に笑顔を向ける。


ムカッッ


つか、何で晴樹のジャージ借りてんの?


晴樹の体格じゃブカブカすぎるだろ…



何でだろ…


すっげえムカつく。


しかも…


"佐脇くん"から"晴樹くん"になってるし…



超ムカつく。



「お前等うるせえよ…
昼寝の邪魔。」


「ちょっと富澤くん!
何か機嫌悪いね?」


俺が寝転んでいる体をのぞみが揺する。


「…触んな。」


「おい、雪夜何キレてんだよ…」


わかんねえ…


けど、すっげえイライラする。


のぞみと晴樹が仲良くしてるだけで…



「帰る。」



< 171 / 283 >

この作品をシェア

pagetop