本物の愛をちょうだい。
「雪夜、それは嫉妬って言うんじゃねえか?」


「あ?なんだそれ…」


「つまりだな、お前はのぞみちゃんに惚れたんだ!」


のぞみに惚れた………



「って…この俺がかあ?」

「あぁ!
のぞみちゃんが晴樹にとられるって気したんじゃね?」


確かに…
俺は晴樹にのぞみをとられたくなかった。



俺は、誰が親なのかもわからねえ。


だから愛情とか受けて来なかったから
好きとかそーゆうの信じて無かった。


愛した所で裏切られる。


そう思っていたから。



そんな俺がのぞみを好きになるだなんて…



その時…


「あーッッ!やっぱり此処だ。」


「……のぞみ…」


のぞみが1人でやって来た。


「急に帰るだなんてどうしたの?」


「べ…別に。」


「しかも、何怒ってるの?晴樹くんだって心配してるんだからー。」


「のぞみさ、何で晴樹だけ名前なの?」


あーやっぱり…好きなのかも。


晴樹だけ名前で呼ばれるのムカつく。


のぞみを晴樹にさえ渡したくない。


のぞみを…俺の特別なやつにしたい。



「晴樹くんが名前で呼んでって言ったからだよ。」


「じゃ、雪夜。
そう呼んで?」


「え?」


「…呼べないのかよ…」


「ゆ…雪夜?」


あれ…のぞみの顔真っ赤。



何で?


つか…可愛いすぎんだろ…


俺はのぞみを部屋に連れていった。



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