本物の愛をちょうだい。
入り口にオープンの看板を出していると、足音が目の前で止まった。



な、何?


顔をあげると、黒髪の背が高い男の人がアタシをじっと見ている。


「何か?」

「ごめん。
知り合いにそっくりだったから…つい。」


オーナーも最初そうやって言ってたけ。


そんな似てんの?
誰かに…


ま、興味ないけど。



「あ、お客さんですか?」

「まあそんなとこかな。
キミは、新しいバイトの子?」


「はい。3日前くらいから。」


爽やかな人だ。
オーナーとタメっぽいけど、落ち着いた人。


あんまり会ったことない人。


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