本物の愛をちょうだい。
清の黒い殺気にびびって
つい開けてしまった。



「清、どうしたの?」


「どうしたの?
じゃねーんだよ!!」


やっぱりキレてる。


元総長なだけあって
さすがに迫力ある。


「と、とりあえず麦茶…」


コップに麦茶を注ぎ、
清に渡すとそれを一気に
飲み干した。


「……あの…用件は…」


「お前、何でだよ…」


「へ…」


「何で、何も言わず
消えたんだよ!!
俺、まだ辞めていいなんて言ってねえぞ。」


「ごめん。
でももう決めたから。」


「あの女に言われたんだろ…」


「……え?」


「雪夜さんの元カノの妹に、変なこと言われたんだろ。」


「………。」




< 207 / 283 >

この作品をシェア

pagetop