本物の愛をちょうだい。
しばらく抱き合った
後、晴樹さんはまた優しい笑顔を見せた。


それがまた胸を閉めつけた。


「店に戻るんだね?」


「うん。
でもね、あの部屋には戻らない。」


「え?」


「ひとり暮らしする。
自分の力で生活してみたいんだ!
オーナーにも甘えたくないし。」


「そっか。
じゃあ新居紹介してあげるよ。」


「でも…」


「美亜のお兄ちゃんとして♪」


ニカっと笑う無邪気な笑顔。



「晴樹さんありがとう。」


「いいえ。
これからはさ、美亜の兄約として側にいる!」



人の優しさは晴樹さんから教わった。
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