本物の愛をちょうだい。
そして、撮影当日…


「雪夜、これがスタジオ?」


「ああ。
本物のモデルばっかだな。」


マヒロに教えて貰った
スタジオにやって来た
アタシたち。


すでに他のモデルたちが
撮影を行っている。


どの人も、アタシの知っているモデルたちばかり。


ヤバイ…
雰囲気にやられてる。


「あ、キミが美亜ちゃん?」


「え?あ…はい。」


「jewelの編集長のエイトです。」


うわ…
前にテレビで見たことがある。


jewelのイケメン編集長。


霧山 エイト 27



ハーフって感じだ。


「何、見とれてんだ…
バカ美亜。」


「見とれてなんかないし…」


雪夜さん嫉妬。

ちょっぴり嬉しい。


「やあ、雪夜じゃないか!」

「おう。久しぶりだな。
エイト!」

「え…!?
ちょっと待ってよ!
し、知り合いなの?」


「うん♪」


うんっ
じゃないよお!!
どんだけ顔が広いの…
あなた…


「元々は晴樹の店の客なんだけど、俺の店にも来てくれてな。」


「そうなんだ。
晴樹のインテリア以外は買わないんだ。
雪夜の店には最近行けてないな。」


「忙しそうだもんな。エイト。」


ああ。


雪夜と晴樹さんって
すごい人なんだな…



「あの…盛り上がってる所悪いんですけど…
アタシはどうすれば?」


「ああ!ごめんね。
美亜ちゃんは、今からメイク室に行ってもらうよ。
マヒロがもう待ってるから。」


「わかりました…」


ヤベ…
緊張してきた。


「美亜!頑張れよ。」


ちゅ…


ちゅ!?


「恥ずかしいからやめろ!!…//」


皆がいる前でキスをするな…


バカ雪夜…



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