本物の愛をちょうだい。
隆二と居酒屋を出た頃には、外が少し明るくなってきていた。



タクシーを拾おうとした時…


ドンッッ!!


「いったああ…」


誰かが俺にぶつかって
そのまま尻餅をついた。



美亜くらいの歳の
何故か裸足の女だ。


「大丈夫?」




「……。」 


俺が手を差し伸べたら、
それを払いのけ無言で立った。


なんかムカツク…


「いたぞー!!
ミオ!待てコラッッ!」


スーツを来た男が
走ってくる。


もしかしてこの子をおってる…?


女は、眉間にシワを寄せ
去ろうとした。


「こっち来て!」


俺は、気づいたら女の手を取り逃げていた。



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