本物の愛をちょうだい。
雪夜にあんだけ言った癖に…

俺は美亜と結衣を重ねていた。



とにかく、このままにしておく訳にはいかない。



「結衣ちゃんの店の名前って何?」


「学園天国…」


「わかった。」


「どうする気?」


「結衣ちゃんは気にしなくていいから♪
今日は、ゆっくり休みなよ。
部屋は、そこの部屋使っていいから。」


「え…うん。」


半ば強引に部屋に結衣を案内した。



とりあえず…
結衣のいた店のバックの奴らに話つけるか。


こおゆう時、ちょっとだけ役に立つ。


族やってて良かったなんて思う。


結衣がいた店のバックの
組は、俺が知っているやつだから。


とりあえず、電話をかける。


『はい、月野だ。』


「おう、月野か?
晴樹だ。」


電話の相手は、月野ツキノ。

月野は、昔よくやりあった奴。


今は、【月野組】の組長だったりする。


『晴樹か!久々だな。』


「お前にさ、頼みあんだわ。」


『んだよ…お前の頼みは
怖えんだけど。』


「お前んとこの、学園天国で働いてる結衣って子いるだろ。」


『結衣?
ああ、最近入った女か。
まさか、お前の女とか言うんじゃねえだろうな!?』


「俺の女じゃねえよ。
ただ、今日からペットにしようと思って。」


『ペットってなんだよ…
悪いけど、こっちも商売やってんだ。
商品ただでやるわけにはいかねえんだ!』


「わかってるよ。
借金は俺が払う。
だから結衣を返せ。」


『お前、マジで言ってんの?
女でもねえのに借金払うんかよ。』


「だからペットにしたの!明日、現金で全部払うから。」


『わあったよ。
じゃあ明日、3000万用意しろ。』


「ああ。
じゃあな~」


ツーツーツー


「あの…今の話…」


いつの間にか、リビングに結衣が居る。


「借金、俺がなんとかしてやったから。
今日からキミはペットな。」


「ペット…。」


「ペットだから
俺の言うことは聞くこと!



「でも…」


「細かいことはなし!
今日から結衣はペット!
俺、飼い主!
以上!!!」


そう言ったら、
困ったような顔をして
結衣は部屋に戻った。


この日から、新しい女との生活が始まった。




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