本物の愛をちょうだい。
オーナー含め、
この人たちにはマナーってものがないのかな。


勝手にガチャガチャやりはじめた人たち。



「おい、美亜」


「何…?」

オーナーがアタシの腕を見つめていた。


「これどうしたんだ?」


「ああ…前に気分で入れた。」


黒い蝶のタトゥー。
家を出ると決めた時に、
もうアイツ等のとこには帰らないと決めた時に入れた。


「てか、それがどうしたわけ?」


オーナーの遠い目。
切なそうな苦しそうな…

何でアタシのタトゥーを見てそんな顔するんだろ。


「……おんなじだな…」


「は?」


「いや、何でもない。
つか早く服を着なさい!
いつまでシーツでかくしてんだよ。」


「アンタ等がいるからでしょうが!」



おんなじって何が?


前にもアタシを見て今みたいに悲しそうな顔をしてた。



オーナーは何を抱えてんだろ。



他人のことなんてどーでもいいのに…


普段ヘラヘラしてるから
何か気になる。



  
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