本物の愛をちょうだい。
結衣が来て、3日目。


「結衣、これ作ったの?」


「はい。
じっとして待っているのは暇だったので。」


結衣は、毎日
掃除に洗濯、料理…

家の事を完璧にこなす。


まるで家政婦でも雇ったみたいだ。


今日も、帰ってきたら
テーブルに沢山の料理が並んでいた。


「結衣、無理しなくていいんだよ?」


美亜はよく無理して
ヤケドしたりしてたっけ…

「無理なんかしてません!兄とふたりで暮らしていたので家事は得意なんです。」


「そっか。
じゃ、食べようか!」


確かに、結衣の料理は旨い。


美亜と重ねすぎたか…


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